死にゆく人と共にあること~Being With Dying~ 本文へジャンプ
 

 GRACEプログラム2017
~いのちに寄り添うエンド・オブ・ライフ・ケアのために~

 ジョアン・ハリファックス老師は禅僧として、また医療人類学者として長年にわたり「死にゆく人と共にある」ことに取り組んでおられるEnd-of-Life Careの第一人者の一人です。彼女の取り組みは、1972年メリーランド州精神医学研究所で協同研究者のスタニスラフ・グロフともに末期がん患者のケアに携わることから始まりました。そこでの研究成果をまとめたグロフとの共著「Human Encounter With Death」(1977年)に序文を捧げたエリザベス・キューブラー=ロスは、二人の研究が臨床医学的な知見と古今東西の死に逝く過程との文化人類学的な比較を通し、死をタブー視する現代医学のあり方に挑戦する画期的なものであると述べています。
 それ以来40年以上にわたりハリファックス老師は、仏教の智慧と瞑想の伝統を助けに大勢の死にいく人々やその家族のサポートに従事する一方、ハーバード大学医学部、ジョージタウン大学医学部など多くの医療機関で死と死にいくことについての講義を行ってきました。1990年にハリファックス老師がニューメキシコ州のサンタフェに創設したウパヤ禅センターでは、重篤な病や死に直面する人々のケアに携わる専門家のためのBeing With Dying(BWD)プログラム(8日間)が提供されており、全米はもとより世界各国から多くの専門家が参加しています。(詳細は下記邦訳書を参照ください)
 そして、このBWDのエッセンスを凝縮し最新の脳科学の知見を取り入れて作られたプログラムがG.R.A.C.E.Ⓡ:慈悲に基づくふれあいを育むトレーニングです。2014年から行われているG.R.A.C.E.Ⓡ(日本語表記:GRACEプログラム)は、瞑想、身体技法、カウンシルなどを科学的に融合させたアプローチです。UPAYAではハリファックス老師とともにワシントン大学医学部教授で緩和医療におけるコミュニケーションの第一人者アンソニー・バック教授、ジョン・ホプキンス大学看護学部教授で看護倫理の第一人者シンダ・ラシュトン教授がチームを組んで指導にあたっています。
 G=Gathering Attention 注意を集中すること。
 R=Recalling Intention 意図を思い出すこと。
 A=Attuning to Self/Others 自分と相手の思考、感情、感覚につながること。
 C=Considering What to serve 何が本当に役立つかを熟慮すること。
 E=Engaging, Enacting, Ending 関わり、実践し、次に備えて終結させること。

日本では、2012年に京都で行われたハリファックス老師の講演、ワークショップを機に、Being With Dying研究会が発足し、2015年にはハリファックス老師とバック教授、ラシュトン教授を招いてGRACEプログラム2015を、2016年にはハリファックス老師と日本人講師によるGRACEプログラム2016を開催しました。

プログラム概要

日時:2017年4月21日(金)午後6時〜23日(日)午後4時 (予定)

 

会場:長弓寺(奈良県生駒市上町4443/0743-78-2468)
アクセスに関する詳しい情報はこちらのウェブサイトをご参照ください。

※ 日常の喧噪を離れた静寂な環境のもと、瞑想、気功、シェアリングなどをとおして自己の内面を見つめ、つながりを感じる豊かな時間をお過ごしください。

 

参加費: 40,000円 宿泊・食事(2泊6食)20,000円

 

参加者: 今後のGRACEプログラムの普及とトレーニングを優先させるため、今回の参加はスタッフからの直接の推薦者を優先させて頂きます。それ以外の方の参加については、2月末頃にあらためて案内させていただきますので、何とぞご了承ください。


講師:ジョアン・ハリファックス老師
 

講師・スタッフ: 恒藤暁(京都大学)栗原幸江(都立駒込病院)朴順禮(慶應義塾大学)藤田一照(曹洞宗)永澤哲(京都文教大学)中野民夫(東京工業大学)藤野正寛(京都大学)飯塚まり(同志社大学)中川吉晴(同志社大学)松下弓月(東京大学)村川治彦(関西大学)山下公子(園田学園)

 

通訳:木蔵シャフェ君子(MiLI)


 
春秋社より刊行されました!

ジョアン・ハリファックス著
「死にゆく人と共に生きる
ーアメリカ仏教チャプレンの実践に学ぶ」

Being with Dying:
Cultivating Compassion and Fearlessness in the Presence of Death

序:大井玄 監訳:井上ウィマラ 
訳:中川吉晴+浦崎雅代+小木曽由佳+白居弘佳

学会員特別割引はこちらへ
 関連の催し
GRACEプログラム2016〜ターミナルケアでの燃え尽き防止のために〜

日時: 2016年4月23日(土)午前9時〜24日(日)午後4時

会場: 長弓寺(奈良県生駒市)

講師: ジョアン・ハリファックス師

恒藤暁(京都大学)高宮有介(昭和大学)栗原幸江(都立駒込病院)朴順禮(慶應義塾大学)藤田一照(曹洞宗)井上ウィマラ(高野山大学)中野民夫(東京工業大学)

   

 第1部:ワークショップ

「マインドフルネスによる終末期ケア」
2016年1月10日(日)午後2時~11日(月/祝)午前10時
講師: 藤田一照(曹洞宗国際センター)永澤哲(京都文教大学)井上ウィマラ(高野山大学)  

第2部:シンポジウム
「死の臨床に向き合うー燃え尽き防止のための自己ケアー」

2016年1月11日(月/祝)午後1時~午後5時
講師:恒藤暁(京都大学)武井麻子(日本赤十字看護大学)
栗原幸江(都立駒込病院) 井上ウィマラ(高野山大学) 

  GRACEプログラム2015〜ターミナルケアでの燃え尽き防止のために〜

日時: 2015年4月24日(金)午後1時〜26日(日)午後4時

会場: 長弓寺(奈良県生駒市)

講師: ジョアン・ハリファックス師、シンダ・ラシュトン教授、トニーバック教授   

 シンポジウム:
 
「死とより良く向き合うためにー伝統的知恵をターミナルケアに活かす」

2014年11月1日(土) 午後3時ー午後6時30分
武蔵野大学武蔵野キャンパスグリーンホール
 ジョアン・ハリファックス師 講演
「米国における仏教チャプレントレーニングの実際:死の臨床に仏教ができること」

2012年6月2日 京都
  「死にゆく人と共にあること」プロジェクト

—伝統的知恵と医療を統合した新たなスピリチュアル・ケアの創造に向けて—

プロジェクトの趣旨・発起人・賛同者
Being With Dying 研究会事務局
E-mail info(@)bwdj.org